お店で度々開催していただいている、池間恵子先生のピサンキのワークショップ。
先日スタッフの坂谷が参加して参りました。
とっても楽しかったので、今回ブログで皆さまにご紹介させていただきます。
ウクライナの伝統工芸『ピサンキ』は、たまごの殻に蜜蝋で模様を描き、専用の染め液で色とりどりに仕上げていく作品です。
こちらは今回のモチーフ『命の木』の先生による見本です。
命の木は女性のシンボル。
色や模様にもそれぞれ意味があるらしく、先生のお話を聞きながらどんな模様にするかを考えます。
初心者のため、綺麗に出来るか不安だったのですが、
先生曰く「ピサンキは自由!個性!」
模様や色に決まりはないし、失敗してもごまかせる!
なるほど、好きなように描いてみよう。。
自由とは言っても、いきなり球体に模様を描くのはかなり難易度が高いことです。
そのため、線を引く練習用のたまごを先生が用意してくださっています。
練習が終わると、本番用のたまごの殻を選びます。
たまご一つ一つに個性があるので、お気に入りを見つけるために皆さんじっくり悩みます。
坂谷は迷いすぎるので、最初に手に取った小ぶりのたまごで即決定。
練習と同じく、基準線を書いていきます。
ずれてもお構いなし!
続いて、命の木の模様を下書きしていきます。
えんぴつ線だらけになってしまいました。
失敗して書き直しても、消しゴムは厳禁です。
消しゴムをかけるとその部分だけ染まりが悪くなってしまうそうです。
下書きを終えると、いよいよ蜜蝋でえんぴつ線をなぞっていきます。
まずは先生の見本から。
筆の役割をする「キスカ」という専用の道具を温め、蜜蝋を当てて溶かしていきます。
キスカの先をたまごに当てて、ゆっくりと線を引いていきます。
さすが先生、綺麗な直線をどんどん書かれています。
モチーフは曲線も含まれているので、手が慣れるまでいろいろ線を引いて練習。
ぜんぜん上手に書けません!
練習もそこそこにして、下書きをなぞっていきます。
なぞりながらも下書きにはない模様を追加したり、先生のテクニックを真似してみたり…
裏表、完成しました!
お酢のなかに浸して、たまごの表面を綺麗にします。
ティッシュで水分を取って、いよいよ染色です!
専用の染液を筆にとり、まずは1色。
今回私は赤い方の色合いで染めるので、赤から塗ります。
ティッシュで水分をとり、さっき塗った部分を上から蜜蝋でカバーします。
こんな感じになりました。
続いて黄色い部分を染めるのですが、今度は筆で塗るのではなく、酢液につけるように染液に入れて全体を染めます。
そして、黄色にしたい部分を先ほどと同じように、蜜蝋でカバーします。
さっき塗りつぶした赤の部分は、蜜蝋のカバーのおかげで黄色には染まっていません。
同じように青も乗せて、緑の部分を作っていき、蜜蝋でカバー。
染色中も、色の上から蜜蝋を塗ることで模様を追加できます。
そして、全ての模様をカバーし終わりました。
なんだかケバケバしい…
最後に全体を赤茶色になるように染めます。
染液が浸透するまでちょっと待って…
ついに蜜蝋を取っていきます!
どんな模様になっているのか、ドキドキです。。
まずロウソクの火で卵を炙るように動かします。
炙った部分をティッシュで拭くと…
カラフルな模様が!!
この瞬間、思わず「おぉぉぉぉ!!!」と叫んでしまいました!
さっそく自分のも蝋を取って、最後にオイルで磨いてもらうと…
完成です!
あんなにケバケバしかった私のたまごが、まるで別物。
蝋を取るまで出来上がりが予想できないのは、ろうけつ染め特有の楽しみですね。
裏表に違う模様を描いてみました。
表は細めの線で、裏は太めの線ですが、印象がぜんぜん違います。
何度か経験すると、線の細さやかわいい模様の描き方がわかってきそうです。
作った作品は、ピサンキにぴったりなたまご型のケースに入れてお持ち帰りできます。
いかがでしたか?
ピサンキ未経験のスタッフでしたが、ちゃんと作品として完成させることができました!
1つ作ってみて、次はああしたい、こうしてみたいというイメージが湧いてきて、また参加したいと思えるとても楽しいワークショップでした。
リピーター様が多いのも納得です。
次回の池間先生によるピサンキワークショップは6/7(金)です。
詳細はこちらから↓
folklora.hateblo.jp
皆さんもぜひ一度、参加してみてください!
folklora (フォルクローラ)
〒182-0035
東京都調布市上石原1-27-34-1
042-445-4184
folklorashop@gmail.com
https://folklora.wixsite.com/main
http://tamatsubaki.net/
手芸本お買い取りいたします。